治癒
2014年11月19日
先日、雨上がりの日に歩いていたら道の脇の苔のような部分に右足をとられそのまま前後開脚180度。
咄嗟の出来事でなす術もなく開脚&尻モチと同時に太ももの裏側から「ブチっ」という音が。
そして激痛が右下肢全体に広がった。
恥ずかしいのと痛いのとでしばしうずくまっていたが、いつまでもそうしてはいられないので立とうとすると激痛が走り脚に全く力が入らない。
こりゃマズい事になった。
考えていても仕方ないので救急車を呼ぶことにした。
人生初の救急車。
そのままサイレンと共に救急病院へ。
診断は「右側大腿部後面の肉離れ」。
しっかリとアイシング(冷やす事)をし、痛み止めを飲むよう医師に言われた。
そして、中学二年生以来の松葉杖生活が始まった。
とはいえ家の中では這うかケンケンで移動するしかない。
痛くて痛くて外出する気にもなれない。
これは治るまでかなりの時間を要するのではないか、と不安に陥った。
しかし、均整術的な処置で痛みは日に日に軽減し、意外と早く脚の可動範囲も広がってきた。
実は東洋医学ではこのような場合も冷やしてはいけない、温めるのがセオリー。西洋医学と真逆である。
日中は患部を貼るカイロでひたすら温め、夜は半身浴をし、時間があると脚全体の血流を促すツボ療法を毎日行った。
その結果、怪我後4日目から松葉杖を使ってではあるが外出できるようになり、5日目には杖に頼らず立てるところまで回復、さらに6日目にはゆっくりではあるが二足歩行が可能になったのだ。
そして7日目の今日、松葉杖が不要になったので返却したい旨を病院に電話すると「え?大丈夫ですか?」と驚かれた。
病院側が驚くのは当然だ。
冷やしていたらここまで早い回復はしなかっただろう。
冷やすと痛みは早く消えるけれど、毛細血管の血流は悪くなり組織の新陳代謝は鈍る。当然治ってもその部分は弱くなる。
だから「肉離れは癖になる」と世間一般では言われるのだろう。
肉離れは筋繊維の断裂であるが故、血行を促す方が組織の修復が早いのだ。
血液やリンパ液や氣の流れを良くして自然治癒した部位は強くなる。
今回はそれを身をもって経験した。
因みに救急隊のストレッチャーは意外と寝心地が悪い。
救急車が走り出すとさらに寝心地は悪くなる。道路のギャップが全て体に響くのだ。
今回の私の場合、生死にかかわる症状ではなかったのでそれでも構わないけれど、もし重症だったらこの寝心地の悪さはかなり辛く感じられただろうと思った。
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(11:00)